先週金曜日から日曜日まで、現在私が会長職を務めているロータリークラブの企画で、福島へ旅行に行って参りました。
本年度の当クラブのモットーは、従来の「親睦と奉仕」に加えて「学び」を更にもう一つの柱とし、年間を通して様々な活動を行っているのですが、旅行会はコロナ禍後、まだ一度も実施されていませんでした。
一方他のクラブでは既に再開しているところも多いと聞いていましたので、今回クラブの幹部と相談して「では久し振りにやるぞ!」と号令を掛け、実施となりました。
前回の旅行会は、コロナ前の2018年の暮れに高野山と伊勢を訪れ、会員同士の親睦そして様々な学びを体験した貴重な機会となったのですが、今回は目的を福島と定め、やはり会員同士の「親睦」、そして歴史的な知見を深め、かつ福島原発事故の影響を少しでも体感するという「学び」、そして未だ風評被害に苦しむ福島の復興支援のささやかな一助ともなるという「奉仕」の精神を加えた企画としました。
初日はまず鶴ヶ城・飯盛山そして白虎隊記念館を訪れ、幕末の時代の流れに翻弄された若者達の悲劇に改めて思いを馳せました。少年たちは飯盛山から、鶴ヶ城方面に火が上がっているのを見て、主君も落城に殉じたものと確信して次々と自ら命を絶ったのですが、実は城は落ちておらず、また主君も無事でした。
どんな場合であっても、最後まで徳川家と命運を共にするという徳川期初からの藩の方針に加えて、何といっても「ならぬものはならぬ」という頑固一徹の先祖代々の教え、そして政府軍の苛烈な対応が、未来ある若者たちの前途を奪ったことになったのですが、先の大戦中にも繰返された、現場・末端の庶民がまず犠牲者となるという悲劇が、この国には潜在的な危うさとして常に内包されているという事を改めて考えさせられました。
二日目はまず野口英世記念館に行きましたが、少年の頃に読んだ伝記を思い起こし、己と社会の未来を自らの力で切り拓いていった先人の偉大さに改めて思いを深くしました。
続いて乗船した猪苗代湖観光船からの絶景は、また得難いものがありました。午後は昔の宿場町の情景を忠実に再現した人気の「大内宿」に立ち寄り、学びの機会ともしました。そして夜はほぼ全員でカラオケを楽しみました。
最終日は「阿武隈洞」に立ち寄り、神秘的な鍾乳洞を楽しみました。一行を先導する取引先の社長が、何度も天井に頭をぶつけていました(笑)
今回は全部で17名の参加だったのですが、その内、ご夫人方が6名おり、他の企画では得られない、一層深い人間関係と心の絆が得られたものと考えます。
留守中に会社の業務を預かって戴いた社員の方たち、大変有難うございました。
来月は社員旅行があります。改めて社内懇親と行く先々での様々な知見を深め、全員にとって意義深い旅程になる事を祈っています。