女子プロゴルフツァーメジャーの第一戦「サロンパスカップ」が昨日までの４日間、茨城ゴルフ倶楽部で行われ、人気者の吉田優利選手が優勝しました。自然の中で競技を行うのがゴルフですが、期間中は連日強風が吹き荒れ、また最終日は雨に加えて風も目まぐるしく変わり、タフなコース設定と相俟って各選手を苦しめたものの、適宜的確な判断力と忍耐力を持つ同選手が見事栄冠を勝ち取りました。優勝スコアがオーバーパーであったということが、何よりもその難しさを物語っていると思います。

　さて話は変わりますが、既にアナウンスされていた通り、本日より新型コロナの取扱区分が季節性インフルエンザと同等になり、日本社会もようやく平時に向かって一歩進み出す事となりました。先日の該当インタビューでは、ヨーロッパから来た観光客が「自分の国ではコロナは既に過去のものだけど、日本は未だ現在進行中なんですね」と不思議な面持ちで語っていました。

　ここで事の良し悪しは論じませんが、周囲の視線を気にしてなかなか変わる事の出来ない日本社会と日本人ではあるものの、大手の百貨店やホテルも今日から従業員のマスク着用は任意とすると公表していますし、またこれから蒸し暑くなる季節ともなりますので、夏に向かって社会の様相もかなり変わって来るものと思います。

　一旦社会の空気が変わると節操のない程に激変するのが日本社会の特徴でもあるので（１９４５年８月以前には「鬼畜米英」だったのが、一夜にして「強くて優しいマッカーサー」となりました）、我々も社会の各所での今後の変化について敏感になっていく必要があると考えます。

　話はまた少し変わりますが、今回の５連休の天気予報も当初は「初日二日目位まではぎりぎり持つ」だったのが、結局最終日を除いて、連日風は強いもののお日様が眩しい天気が続きました。

　最近の天気予報は気象予報士のショータイムの様な感もありますので、少し割り引いて聞く必要はありますし、たとえ予報が外れたからといって彼らが反省の弁を述べたということも聞いたことがありませんので、結局予報の最終判断も常に自己責任という事になるのでしょう（ゴルフ場関係者は過激な予報アナウンスにいささかうんざりしていますが）。そもそも予報が連日ころころ変わっていくのも決して珍しくありませんし、当日の天気の予報すら良く外れるものです。

　また昨日の新聞一面の報道を取り上げれば、欧米に比べて東京の夜の光がまだ戻っていないと力説されていましたが、良く読むと使っているデータは昨年の春から秋に掛けての、現時点では既に陳腐化しまっているものでした。一方、当社が立地する新宿歌舞伎町はここ数ヶ月ですっかり様相が変わり、連日の人出の多さは相当のものがあります。

　やはり大切なのは自分自身の目や耳そして肌で感じる現場感覚、そして世の中は常に変化しており、良くも悪くも同じことがいつまでも続くのではないという認識であると考えます。

　昨日までアゲンストの風だったのが今日はフォロー、或いはその逆もあるという事ですから、伝え聞く情報や既成概念に囚われず、常に己の五感を研ぎ澄まし、自分の頭で物事を分析して判断する事が何よりも大切であると信じます。