先日図書館から借りた本が面白くてほぼ一気読み状態だったので、せっかくなのでブログに書きます。
表紙はタイトル『大英自然史博物館珍鳥標本盗難事件』の漢字16文字が、
4×4で並んでいるちょっと洒落たデザインです。
書店で手に取ったら文庫で1,800円超え!!
面白そうだけど失敗したらつらいと思い、地元の図書館で試しに借りてみることに。
内容はタイトルの通りですが、実話で、しかも割と最近の事件でびっくりしました。
鳥の標本を盗むとは…?しかも博物館から…?何のために…?
前半は、鳥に魅せられたウォレスの人生とダーウィンと進化論、鳥の羽の愛好家(釣りの毛針を作るマニアの世界)、
大英自然史博物館トリング分館とロスチャイルド家、等々、
予備知識を読みやすい文章で読ませつつ犯人の生い立ちから事件の経緯までをまとめてあり、
これだけでも「へえ~こんなことがあるんだ、こんな世界があるんだ」と
楽しみました(でも鳥の標本の写真とかは、苦手な方もいるかもしれません。私もちょっと‥)。
ここで内容としては一旦終わったように見えるので、本の後半はどうするのかと思いきや、
こちらは著者が真相に迫るミステリーのようになっていて、
前半の裏側と言うか、実はこうだった?というのが暴かれていきます。
小説ではないので好き嫌いは分かれるかもしれませんが、個人的には買って手元に置いて読み返したいなと思いました。
1/3を過ぎたあたりで読み終わるのがもったいなくなって、以降音読で読み進めました。
翻訳ものだけどすっきりした文章で読みやすいです(音読しやすかったので)。
値段も値段なので是非おすすめ!とまでは言えないですが、良かったら手に取ってみてください。
日本では文庫化は今年8月、単行本は2019年、本国では2018年の出版です。
以上、最近刺激的で大満足した本の紹介でした。


