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100年に一度の異常気象?

  • 2021.08.25
  • 投稿者:バーディー

今年の夏は、梅雨明け後、一時酷暑となり、その後、九州・中国地方を中心に豪雨の時期が続き、一瞬、1993年の「冷たい夏」を連想しましたが、また熱い夏に逆戻りするなど不安定な気候となっています。 このような気候の不安定さは、地球温暖化が原因との説が有力ですが、最近、テレビで放映される気象関係の言葉の中で気になっている言葉があります。

それは、「50年に一度の大雨、100年に一度の大雨」いうフレーズで、最近、度々耳にする機会が増えました。 このフレーズを聞くと、何か史上空前の豪雨が降り続き、大災害が発生することを連想させます。

調べてみると、これは、気象庁が2013年に始めた制度で、「〇〇年に一度しか経験しない程の大雨」という意味で、このような警句を使って、早めに避難誘導を促すのが主目的とのことです。

 

特に最近は、かなりの頻度でこのフレーズを聞くので、「100年に一度の記録的な豪雨」が日本全国で恒常的に広がっているかの印象を抱きますが、その見方は、素朴な誤解の様です。

気象庁によれば、降雨量の観測地点が全国で約15,000個所もあり、そのうちの1か所で「100年に一度の大雨」になっているとの意味なので、確率統計上では当たり前のことだそうです。 しかし、テレビでかなり頻繁に聞くので、最近の日本の気候は、異常気象だらけだと思い込んでしまいますね。

 

因みに、今の豪雨は、昔とは大いに異なって1か月分の雨量が1~2日で振ることもあるので、内水氾濫(大量の降雨により排水路や下水管の処理能力をオーバーし氾濫すること)を起こしても何ら不思議はない訳です。

しかも、日本の排水設備は、人口増加が著しかった約40年以上前に整備された物が多いそうですが、その時代の設備は、それ以前の気象・自然環境を前提とした都市計画や過去の災害を基に開発されていることから、その当時は問題ないとされても、現在の異常気象などの気象条件には対応できなくなりつつ事情があると思われます。

 

更に、昔は、住宅不足でそれまで人間が余り住まなかった谷地や河川敷或いは湖沼や砂浜などにも建築物が建築され、全体的に災害リスクが高まっている背景もある模様です。

専門家が指摘する様に、これからは、今までの災害対策の常識が通用しない自然現象が頻発する可能性が高まっていると認識していた方が無難でしょう。

 

翻って、弊社の不動産は、比較的風水害に耐えうる立地条件にあると判断していますが、今後は、従来の常識に取らわれない新しい見方に基づき、且つ、現実的な費用隊効果も考慮の上での災害対策を実行する必要性が高まって来ていると考えます。

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