ななくさと言えば、春の七草を連想される方が大半ではないでしょうか。
芹・なずな・御形・はこべら・仏の座・すずな・すずしろで、1年の無病息災を期して
1月7日に「七草粥」として古くから食べられています。正月料理で疲れた胃腸を労り、
野菜の収穫が少なくなる冬に必要な栄養を補うとされています。
一方、秋の七草は萩、尾花(ススキ)、葛、撫子、女郎花、藤袴、桔梗で7月~10月に咲く
美しい花々です。河原、空き地、原っぱ、道路脇などで見かけますが、藤袴・桔梗などは
園芸店でも販売され、住宅地の庭先に、はっとするほど美しく咲いているのを見かけます。
「萩」は 草冠に秋 と書き、秋を代表する花ですが、毎年春から夏に新しい芽を出し
「はえぎ:生え芽」と呼ばれたのが「はぎ」に変化したと言われています。
その萩ですが、我が棲み処の勝手口に 春から新しい枝がすくすく伸び 趣ある豆のような
蝶形の花が、こぼれるようにたくさん咲いてくれました。萩色の花がたおやかです。